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2016年05月04日(水)放送

血管の老化を防ぐ!「食事と薬」

肉の脂肪に含まれる飽和脂肪酸

飽和脂肪酸の摂取基準

 肉などの脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれています。この飽和脂肪酸には、動脈硬化を進める血液中のLDLコレステロールを増やす作用があります。飽和脂肪酸は、総摂取エネルギーの7%以下にする必要があり、1日2000キロカロリー摂取する人の場合、牛バラ肉では1日100グラムが上限です。

魚の不飽和脂肪酸

EPAと心血管病の危険度

 魚には不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。不飽和脂肪酸には、血液中のLDLコレステロールを上げず、中性脂肪を下げる作用があります。いわし、さば、さんまといった青魚には不飽和脂肪酸が多く含まれています。特に、不飽和脂肪酸のひとつであるEPAには、血液を固まりにくくして心血管病を防ぐ作用があります。実際に、血液中のEPAの割合が高い人ほど、心筋梗塞や脳梗塞を発症しにくいという日本人を対象とした研究調査があります。

内臓脂肪型肥満

内臓脂肪型肥満の危険度

 食事は食べ過ぎないことが動脈硬化の予防につながります。内臓脂肪型肥満の人が脳梗塞や心筋梗塞を発症する危険度をみた調査結果では、内臓脂肪型肥満でない人に比べて脳梗塞の危険度は1.6倍、心筋梗塞の危険度は2.0倍にもなります。

内臓脂肪型肥満の改善

 今回ご紹介したKさんが改善した食事のポイントは、甘いものを控えることと、たくさん食べていたご飯の量を減らすことです。高血糖は中性脂肪やコレステロールを上げる原因になります。ご飯100gはおよそ160キロカロリーになります。Kさんは1日お茶碗3杯分(480キロカロリー)を減らしました。1か月(30日)では1万4400キロカロリーになります。これは2キログラム分の体脂肪を減らすことに相当します。

動脈硬化の薬

主な動脈硬化の薬

 原則としては、生活習慣の改善を十分に行ってもLDLコレステロールの値などが改善しない場合に薬を検討します。LDLコレステロールが高い人に対してよく使われているのはスタチンです。それでも下がらない場合にはエゼチミブまたはレジンが使われます。中性脂肪が高い場合にはフィブラート系の薬とEPA製剤が使われます。

詳しい内容については、きょうの健康テキスト5月号に掲載されています。
きょうの健康テキスト5月号
きょうの健康 テキスト

※2016年5月現在の情報です。

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