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2018年01月14日

歳を重ねるにつれて増加する高血圧 NHKきょうの健康

高血圧の診断基準
収縮期血圧&拡張期血圧

血圧が高い状態を高血圧といいますが、医療機関で高血圧と診断されるのは、上の血圧が140mmhg以上、もしくは下の血圧が90mmHg以上の場合です。上下ともこの基準値を超えている場合だけでなく、どちらか一方だけ超えていても高血圧となります。
血液は、心臓が収縮したり拡張したりすることで全身に送り出していますが、このとき血液が血管の壁を押す圧力を血圧といいます。血圧が高くなるのは、心臓がギュッと縮んで勢いよく血液が動脈に流れるときです。これが上の血圧で、収縮期血圧といわれています。一方、血液を送り出したあと心臓が広がって動脈にかかる圧力が低いときが下の血圧で、拡張期血圧ともいわれています。
高血圧は国民病ともいわれており、全国に4300万人もいると推計されています。高血圧は年をとるにつれて患者になる割合が増え、60代の男女でともに6割、70代では男性が約8割、女性が約7割もの人が高血圧と報告されています。

高血圧が引き起こす重大な病気

脳卒中の発症率

血管は圧力に対して痛みを感じないようにできているため、血圧が高くても自覚症状はありません。そのため、ある日突然、命に関わる重大な病気を引き起こす場合があるのです。
上のグラフのように、たとえば上の血圧が120mmHg未満かつ下の血圧が80mmHg未満の場合に比べて、140または90以上の場合、脳卒中の発症率は約3倍も高くなります。さらに、180または110以上の重度の高血圧になると、約8倍も発症率が高くなってしまいます。
血圧が140/90を超えると、脳卒中だけでなく認知症や心筋梗塞、末期腎不全などの発症率が高くなることも世界中のさまざまな研究によって明らかになっています。
ただし、生活習慣の改善や薬による治療などで血圧を下げれば、こういった病気の発症率を下げることは可能なので、日ごろの生活から血圧のコントロールを意識することが大切です。

 

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2017年10月7日

薬は血圧を下げるだけが目的ではない

薬は血圧を下げるだけが目的ではない

日本ではおよそ4300万人が高血圧と推計されていますが、そのうち薬をのんでいる人はおよそ半数といわれており、さらに、薬をのんでいる人の中で140/90mmHg未満まで血圧を下げられている人は、3~4割程度だと報告されていて、多くの人が適切に血圧をコントロールできていないことがわかっています。
その原因のひとつとして考えられるのが、薬に対する認識不足です。薬が嫌いだったり、のんでいたけど途中でやめてしまったりする人の中には、薬に対して間違ったイメージを持っていたり、薬をのむ本当の意味を理解していなかったりすることが考えられるのです。
じつは、血圧の薬は、血圧を下げるだけが目的ではありません。血圧を下げるのはあくまでも通過点であって、脳や心臓、腎臓などの大切な臓器を守るのが、本当の目的なのです。
脳・心臓・腎臓は、高血圧によってとくにダメージを受けやすい臓器なので、血圧の薬をのむことで、大切な臓器を守っているという意識をもつようにしてください。

2タイプある高血圧の薬

高血圧の主な薬

血圧を下げる薬には、大きく分けて血管を広げることで血圧を下げるタイプと、血液の量を減らして血圧を下げるタイプの2タイプがあります。
血管を広げる薬には、カルシウム拮抗薬やARB、ACE阻害薬などがあり、血液の量を減らす薬には、利尿薬があります。一般的に、これらの薬は、血圧の値やほかの病気などを踏まえて2〜3種類併用する場合もあります。
現在使われている薬は、工夫や改良がこらされていて、効果は高く、副作用も少ないものがほとんどです。万が一、いま薬をのんでいて気になる症状や不快な症状がある場合は、自分の判断でのむのをやめたりせず、担当の医師に相談して自分に合った薬を見つけましょう。 NHK今日の健康

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2017年06月21日

禁煙外来始めました。

ご希望の方はお電話いただき、日程をご予約ください。48-1112

内服治療のみです。

保険適応のある方は、下記となります。

指導は

月、火、水、金 午後4時30分から

土 12時から

http://sugu-kinen.jp/(ファイザー社のサイトになります)

健康保険等を使って、禁煙ができます

ニコチン依存症は病気であるということが認識されるようになり、2006年4月から、一定の条件を満たせば、健康保険等を使って禁煙治療を受けることができるようになりました。

その条件は、以下の4つです。

  1. 1ニコチン依存症の判定テストが5点以上
  2. 2[1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数]が200以上
    (2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました)
  3. 3ただちに禁煙を始めたいと思っている
  4. 4禁煙治療を受けることを文書で同意している
 
 
1前回の治療の初回診療日から1年経過していること。

過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは、自由診療となります。なお、最終的なニコチン依存症の診断は医師が行います。

過去に、禁煙治療を行った人で、再喫煙をしてしまっても、もう一度、挑戦できます。

2健康保険等が適用される「禁煙治療を受けるための要件」4点を満たしていること。
ニコチン依存症を診断するテスト5点以上ニコチン依存症のチェック
35歳以上
1日の平均喫煙本数
 × 
これまでの喫煙年数
 
= 
200以上
35歳未満
2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました。
1ヶ月以内に禁煙を始めたいと思っている
禁煙治療を受けることに文書で同意している 
(→問診票などに、日付や自分の氏名を書きます。)

現在、健康保険等※1を使って禁煙治療が受けられるようになりました。禁煙治療(自己負担3割として)は、処方される薬にもよりますが8~12週間で13,000円~20,000円程度※2です。1日1箱喫煙する方なら、8~12週間分のタバコ代より保険診療で禁煙治療を受けた場合の自己負担額のほうが安くなる計算になります。(詳しくは医療機関にお問い合わせください。)

  1. 本web中の健康保険等とは、公的医療保険のことで、組合管掌健康保険、全国健康保険協会管掌健康保険、船員保険、各種共済組合管掌健康保険、国民健康保険等を指しています。
  2. 「日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 
    第6版:2014」に記載されている健康保険等で禁煙治療のみを行った場合の自己負担額(3割負担として13,080円~19,660円)に基づいています。
  3. 1日1箱吸う人を想定しています(1日430円換算)
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2016年11月3日

糖尿病 治療の秘けつ「高齢者の糖尿病」

 

新たな血糖管理の目標

 2016年5月、日本糖尿病学会と日本老年医学会は、糖尿病の高齢者がめざすべき血糖管理目標を新しく定めました。一般成人は過去1〜2か月の血糖値の平均を示すヘモグロビンA1cで7%未満が基本の目標ですが、高齢者は一人一人の健康状態などに応じ7%未満、7.5%未満、8%未満、8.5%未満のいずれかを目標にします。つまり、高齢者は少しゆるめの目標にするのです。

低血糖のリスク

 高齢者の目標をゆるめた最大の理由は、低血糖を防ぐことです。低血糖とは糖尿病の薬が効き過ぎるなどによって血糖値が下がり過ぎることを言います。高齢者は薬を分解する肝臓や、薬を排せつする腎臓の働きが低下するため、血糖を下げる薬が効き過ぎて低血糖を起こしやすくなるのです。しかも、自律神経や認知機能が低下している場合は低血糖に気づきにくくなります。高齢者が重い低血糖を起こした場合、心筋梗塞脳梗塞認知機能低下転倒骨折などのリスクが高まります。糖尿病の治療は高血糖を改善するために行いますが、低血糖も同じくらい避ける必要があるのです。

低血糖を防ぐには

 低血糖を防ぐには、まず重い低血糖を起こしやすい薬を知っておくことです。インスリン製剤スルホニル尿素薬速効型インスリン分泌促進薬などがそれに当たります。これらを使っている場合、薬をいつも通り使っていても、食事を抜いたり、食事の量が少なかったり、仕事や運動で体を激しく動かしたりすると、血糖値が下がりすぎることがあるのです。

健康状態と薬で変わる目標値

 高齢者の目標値は一人一人の状態に応じて設定します。まず認知機能日常生活動作自立度に応じ3つのカテゴリーに分けます。認知機能が正常で日常生活動作も自立している人はカテゴリー1です。認知機能に軽い障害がある人や日常生活動作が少し低下して買い物や食事の準備が自立してできない人はカテゴリー2です。認知症がある程度進んでいる人や日常生活動作が大きく低下して、服を着る・入浴・トイレなどの基本の動作もできない人はカテゴリー3です。持病が多い人などもカテゴリー3です。
 さらに使っている薬に注目します。低血糖が心配されるインスリン製剤・スルホニル尿素薬・速効型インスリン分泌促進薬などを使っているかどうかで目標値が変わるのです。低血糖を起こしやすい薬を使っている場合は下限値も定められました。これより低い値になると低血糖が特に起こりやすいため、これより低い値は目指さないという意味です。

筋肉減少にも注意

 高齢者は筋肉減少筋力低下が起こりやすく、それが糖尿病を悪化させます。筋肉が減ると筋肉のブドウ糖消費量が減ります。そのため、血糖値が上がりやすくなるのです。糖尿病の原因には、すい臓のインスリン分泌低下と肥満によるインスリン抵抗性の2つが知られていますが、筋肉の減少は3つ目の原因とも言われます。そこで高齢者は筋肉を維持するための運動を積極的に行うことが勧められます。たとえばスクワット。安全のため、椅子を使ってゆっくり立ち上がったり座ったりします。筋肉量の多い太ももやお尻が鍛えられます。片足で立つ運動はより簡単です。転倒を避けるために机などの横で、左右の足でそれぞれ1分くらいずつ続けて立ちます。なお、運動は主治医に相談してから開始してください。

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2016年11月3日

 

糖尿病 治療の秘けつ「合併症を食い止める」

糖尿病の合併症

 糖尿病と診断されても多くの場合、自覚症状はありません。しかし血糖値が高い状態を長く放置すると、全身のあちこちの血管が傷つき、様々な病気を招いてしまいます。これを糖尿病の合併症と言います。
 が悪くなる糖尿病網膜症腎臓が悪くなる糖尿病腎症神経が悪くなる糖尿病神経障害の3つが代表的で「三大合併症」と呼ばれます。最悪の場合それぞれ失明透析治療足の指などの切断にまで至ります。また、糖尿病は動脈硬化を進め、最終的には脳梗塞心筋梗塞といった命に関わる病気も引き起こします。

糖尿病網膜症

 糖尿病網膜症網膜の細い血管が障害されて起こります。血管が詰まったところに新生血管というものができますが、新生血管はすぐに出血し、そこに増殖膜というものを作ります。新生血管と増殖膜は硝子体と網膜を癒着させるため、加齢などによって硝子体が縮むときに網膜が引き剥がされてしまいます。その結果、視力が著しく低下したり失明したりします。
 網膜症の多くが初期には自覚症状がありません。ものが見えにくい症状が現れたら、相当悪化しています。早期発見には眼科を定期的に受診し眼底検査を受けることが必要です。
 網膜症の予防と治療には血糖管理が最も大切です。過去1~2か月の血糖値の平均を表すヘモグロビンA1cという血液検査の値を7%未満に保つことが必要です。これは三大合併症で共通しています。網膜症がかなり進行した場合は、網膜にレーザーを当てて新生血管ができないようにする光凝固療法や、増殖膜を取り除く手術も行われます。

糖尿病腎症

 腎臓は体内の老廃物を排せつしたり塩分・水分を調節したりする臓器です。この働きが徐々に低下するのが腎症です。腎症になると、老廃物などが体内に溜まったり、必要なたんぱくが尿に漏れたりします。
 腎症も最初は自覚症状がなく、だるさ・むくみ・吐き気・食欲不振などが現われた場合は相当進行しています。早期発見には尿中アルブミン検査が有効です。たんぱくの一種、アルブミンは腎症のごく早期から尿に漏れるため、尿検査でそれを見つけるのです。職場や自治体の健康診断の尿検査や血液検査では、腎症がある程度進行してからでないと発見できません。
 腎症の予防と治療にも血糖管理が大切ですが、血圧管理も欠かせません。目標は130/80mmHg未満で、通常の高血圧の治療より厳しい値です。食事では減塩が必要です。目標は1日6g未満。腎症が進行した場合、たんぱく質やカリウムを制限することもあります。

神経障害

 神経障害足の指足の裏のしびれ痛み感覚まひが、しばしば最初に現われます。これは体の感覚をつかさどる末梢神経が傷ついて起こります。内臓の働きを調節する自律神経が傷ついて、胃のもたれ・便秘・下痢・立ちくらみなどが起こることもあります。
 神経障害の予防と治療も血糖管理が最も大切です。発症した場合には、しびれや痛みなどの症状をやわらげるアルドース還元酵素阻害薬などの薬を使います。また喫煙・飲酒を避けたり、高血圧・脂質異常症を改善することも予防と治療につながります。

がんと認知症

 最近では、がん認知症も糖尿病の合併症とみなされています。特に、肝臓がんは2.0倍、すい臓がんは1.9倍、大腸がんは1.4倍、それぞれ危険性が高まるとみられています。同じ生活習慣が糖尿病とがんに共通して影響するほか、インスリン抵抗性ががん細胞の増殖を促す可能性も指摘されています。認知症ではアルツハイマー型の危険性が2.1倍に高まるとの報告があります。

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2016年11月3日

糖尿病 治療の秘けつ「薬の効き方を知ろう」

 

糖尿病の薬

 糖尿病の薬にはのみ薬注射薬があります。のみ薬は7種類に分かれます。どの薬にも血糖値を下げる効果がありますが、下げる仕組みはさまざまです。
 ビグアナイド薬チアゾリジン薬インスリン抵抗性を改善して、インスリンの効きをよくする薬です。肥満が主な原因で糖尿病になった場合によく使われます。
 スルホニル尿素薬速効型インスリン分泌促進薬DPP-4阻害薬は、すい臓からのインスリン分泌を促進する薬です。遺伝的体質や加齢によるインスリン分泌低下が主な原因で糖尿病になった場合によく使われます。

糖尿病による低血糖

 糖尿病は血糖値が高くなる病気なので、薬で血糖値を下げますが、薬が効き過ぎて血糖値が低くなり過ぎることがあります。これが低血糖です。
 低血糖になると、まず空腹感、脱力感、冷や汗、ふるえ、動悸[き]などの症状が現れます。血糖値がさらに下がると、頭痛、吐き気、目のかすみ、集中力低下なども起こります。もっとひどくなると、意識障害、けいれんなどに至ります。
 インスリン分泌を促進する薬のうち、速効型インスリン分泌促進薬スルホニル尿素薬は低血糖を起こしやすい薬です。DPP-4阻害薬は食後など血糖値が高くなるときにだけ作用するため、低血糖を起こしにくい薬です。

糖尿病ののみ薬(SGLT−2阻害薬など)

 SGLT−2阻害薬は最も新しいのみ薬です。仕組みも他の薬とは異なり、腎臓に作用し、血液中のブドウ糖を尿の中にたくさん排泄させることで血糖値を下げます。
 このほか、αグルコシダーゼ阻害薬は、小腸で炭水化物がブドウ糖などに「分解されるのを遅くする」ことで、血糖値の急な上昇を抑えます。

糖尿病の注射薬(インスリン製剤)

 糖尿病の薬には自分で打つ注射薬もあります。多くはインスリン製剤で、インスリン分泌の低下を補います。
 1型糖尿病は多くの場合、診断された時点でインスリンが分泌されていないため、最初からインスリン製剤が不可欠です。2型糖尿病はインスリン分泌が徐々に低下するため、病気がかなり進行した段階でインスリン製剤を開始することが一般的です。
 インスリン製剤はのみ薬以上に「低血糖」に注意しなければなりません。すい臓のインスリン分泌が低下しているため、インスリン製剤が血糖値を特に大きく左右するからです。

糖尿病の注射薬(GLP-1受容体作動薬)

 インスリン製剤以外の注射薬としてGLP-1受容体作動薬が登場しました。すい臓のインスリン分泌を促進する薬ですが、DPP-4阻害薬とほぼ同じ仕組みなので、低血糖を起こしにくいことが特長です。効果はDPP-4阻害薬より強く、血糖値がかなり高い人などに使われます。食欲を抑制する作用もあるため、体重を落としたい人にも向いています。

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2016年11月3日

糖尿病 治療の秘けつ「糖尿病 2つの原因」

 

糖尿病とは

 体内では血液にのってブドウ糖が全身をめぐり、細胞のエネルギー源として使われています。食事をすると血液中のブドウ糖が増えます。すると、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが働いて、ブドウ糖の多くは肝臓・筋肉・脂肪組織に蓄えられます。その結果、血液中のブドウ糖が減ります。しかし、糖尿病の人では、このインスリンの仕組みがうまく働かないため、ブドウ糖が血液中に増えてしまいます。この状態を「血糖値が高い」といいます。血糖値が高い状態が続くと、ブドウ糖が全身の血管を傷つけてしまいます。

糖尿病の原因はインスリン抵抗性とインスリン分泌低下

 インスリンの仕組みがうまく働かなくなる原因は2つあります。1つは肥満です。肥満になると、インスリンが十分に分泌されても、脂肪組織から出る物質がインスリンのじゃまをして、肝臓・筋肉・脂肪組織でインスリンが効きにくくなります。これをインスリン抵抗性といいます。もう1つの原因は、すい臓からのインスリン分泌が低下することです。これには遺伝的体質や加齢が影響します。
 糖尿病には1型と2型があり、90%以上を占める2型糖尿病は、インスリン抵抗性とインスリン分泌低下の2つが重なって起こり、多くは中年以降に発症します。1型糖尿病は自己免疫疾患などによってインスリンを分泌するすい臓の細胞が壊れて起こります。小児の発症も少なくありません。

日本人の患者の特徴

 アメリカの糖尿病患者は肥満度を表すBMIが平均30を超えています。かなりの肥満です。ところが日本の糖尿病患者のBMIは平均25弱。肥満の一歩手前くらいです。この違いは、日本人のインスリン分泌能力が欧米人に比べて低いことによります。日本人は肥満でなくても糖尿病になりやすいのです。特に体重が20歳の時に比べて10キロ以上増えたら、糖尿病の危険信号と言われます。

糖尿病の治療には生活習慣の改善が有効

 

 糖尿病を治療するには、まず食事運動などの生活習慣改善します。それでも血糖値が十分下がらなければ、薬を使います。
 糖尿病の食事療法は、食べ過ぎない、食品の種類を多くする、3食規則正しくとる、糖分の吸収をゆるやかにする食物繊維を多くとる、などがポイントです。
 糖尿病の運動療法は、ウォーキングなどの有酸素運動を1日20分から60分、できれば毎日行います。スクワットなどの筋力トレーニングを合わせて行うと、いっそう効果的です。
 食事と運動の改善で肥満が解消できれば、インスリンが効きやすくなって、血糖値が下がります。肥満ではない人も食事と運動の改善は不可欠です。ただし、インスリン分泌がかなり低下している場合は、薬も重要になります。

NHK 今日の健康より

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2016年09月11日

2016年05月04日(水)放送

血管の老化を防ぐ!「食事と薬」

肉の脂肪に含まれる飽和脂肪酸

飽和脂肪酸の摂取基準

 肉などの脂肪には飽和脂肪酸が多く含まれています。この飽和脂肪酸には、動脈硬化を進める血液中のLDLコレステロールを増やす作用があります。飽和脂肪酸は、総摂取エネルギーの7%以下にする必要があり、1日2000キロカロリー摂取する人の場合、牛バラ肉では1日100グラムが上限です。

魚の不飽和脂肪酸

EPAと心血管病の危険度

 魚には不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。不飽和脂肪酸には、血液中のLDLコレステロールを上げず、中性脂肪を下げる作用があります。いわし、さば、さんまといった青魚には不飽和脂肪酸が多く含まれています。特に、不飽和脂肪酸のひとつであるEPAには、血液を固まりにくくして心血管病を防ぐ作用があります。実際に、血液中のEPAの割合が高い人ほど、心筋梗塞や脳梗塞を発症しにくいという日本人を対象とした研究調査があります。

内臓脂肪型肥満

内臓脂肪型肥満の危険度

 食事は食べ過ぎないことが動脈硬化の予防につながります。内臓脂肪型肥満の人が脳梗塞や心筋梗塞を発症する危険度をみた調査結果では、内臓脂肪型肥満でない人に比べて脳梗塞の危険度は1.6倍、心筋梗塞の危険度は2.0倍にもなります。

内臓脂肪型肥満の改善

 今回ご紹介したKさんが改善した食事のポイントは、甘いものを控えることと、たくさん食べていたご飯の量を減らすことです。高血糖は中性脂肪やコレステロールを上げる原因になります。ご飯100gはおよそ160キロカロリーになります。Kさんは1日お茶碗3杯分(480キロカロリー)を減らしました。1か月(30日)では1万4400キロカロリーになります。これは2キログラム分の体脂肪を減らすことに相当します。

動脈硬化の薬

主な動脈硬化の薬

 原則としては、生活習慣の改善を十分に行ってもLDLコレステロールの値などが改善しない場合に薬を検討します。LDLコレステロールが高い人に対してよく使われているのはスタチンです。それでも下がらない場合にはエゼチミブまたはレジンが使われます。中性脂肪が高い場合にはフィブラート系の薬とEPA製剤が使われます。

詳しい内容については、きょうの健康テキスト5月号に掲載されています。
きょうの健康テキスト5月号
きょうの健康 テキスト

※2016年5月現在の情報です。

小山クリニック〒487-0006
春日井市石尾台2-4-12
TEL 0568-48-1112

 

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2016年09月8日

小山クリニックで行える動脈硬化の主な検査

 

動脈硬化の主な検査のリストです。

血液検査 (当院で可能です)

血液検査

 血液検査では動脈硬化を進行させる危険因子を持っているかどうかがわかります。特に注目したいのは、LDLコレステロール血糖値です。複数の数値に異常が見られる場合には、動脈硬化の疑いありと指摘されます。また、高血圧も動脈硬化を進行させる危険因子です。

超音波検査 (当院で可能です)

超音波検査

 超音波検査では、首のけい動脈をみます。アテローム動脈硬化が進んでいると動脈が狭くなっている様子が確認できます。けい動脈で動脈硬化が起きている場合は、大動脈や心臓の冠動脈でも動脈硬化が起きていると考えられます。

ABI検査 (当院で可能です)

ABI検査

 ABI検査は足首の血圧と上腕の血圧を比べる検査です。正常な場合、足の血圧は上腕よりも「高く」なります。もしも足首の血圧が上腕より「低い」場合は下肢の「閉塞性動脈硬化症」という病気である可能性があります。もしこの検査で足の動脈硬化が進んでいることがわかった場合には、全身の動脈硬化がかなり進んでいると考えられます。

PWV検査 CAVI検査 (当院で可能です)

PWV検査

 脈波伝播(みゃくはでんぱ)速度検査とも言われます。心臓の拍動の衝撃、つまり脈が、どのくらいの速さで足首まで伝わるかを測定します。健康な軟らかい血管では脈がゆっくりと伝わり、動脈硬化が進んだ硬い血管では脈が速く伝わります。この検査によって血管の老化がどれくらい進んでいるのかを示す「血管年齢」を割り出すことができます。

PWV検査 CAVI検査

と心血管病の危険度 (当院で可能です)

PWV検査と心血管病の危険度

 PWV検査の結果が速ければ速いほど、脳卒中や心筋梗塞などを起こす危険性が高いことがわかっています。PWV検査は循環器内科や血管外科で受けることができますし、人間ドックのオプションで選ぶことも可能です。

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2016年07月28日

高血圧「血圧を下げる薬」

大阪大学大学院 教授
楽木 宏実
(らくぎ・ひろみ)

薬の選び方

薬の選び方

 高血圧の治療では、生活習慣の改善と併せて、で血圧を下げることも大切です。治療では、診察室血圧で「上が140mmHg未満/下が90mmHg未満」を目指します。ただし、糖尿病や、たんぱく尿を伴う腎臓病の人は「上が130mmHg未満/下が80mmHg未満」を目標にします。一方、75歳以上の人は全身の臓器への影響を考慮し、「上が150mmHg未満/下が90mmHg未満」を目指します。
 薬物療法では、主にカルシウム拮抗[きっこう]ARBACE阻害薬利尿薬β遮断薬という5種類の薬が用いられます。これらのうちどれを選択するかは、持病や、血圧が上がる要因を考慮して決められます。例えば、狭心症がある場合は、狭心症への治療効果もあるカルシウム拮抗薬やβ遮断薬が勧められます。食塩をとりすぎている人には塩分の排泄を促す利尿薬が、ストレスによる高血圧には、ARBやACE阻害薬、あるいはβ遮断薬、カルシウム拮抗薬が使われます。

血圧が下がらない場合

血圧が下がらない場合

 薬の服用を続けているのに血圧がなかなか下がらない場合は、「薬に悪影響を与える薬や食品をとっていないか」「ほかの病気はないか」という点などを確認します。高血圧の薬に悪影響を与えるものとしては、「痛み止めの薬(非ステロイド性抗炎症薬)」や、「甘草を含む漢方薬やサプリメント」などがあります。これらは、降圧薬の効きを悪くする場合があるので注意が必要です。
 正しく服薬し、生活習慣の改善も続けているのに血圧がなかなか下がらない場合は、「原発性アルドステロン症」「睡眠時無呼吸症候群」などの病気が隠れていないか調べてみることも大切です。原発性アルドステロン症は、腎臓の上にある副腎に肥大や腫瘍が生じる病気で、急に血圧が上がります。睡眠時無呼吸症は、肥満の人がなりやすい病気です。大きないびきに伴って睡眠中に呼吸が止まることが原因で、高血圧につながっている可能性があります。

薬が効く仕組み、副作用などについては
きょうの健康テキスト11月号に掲載されています。

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